天動説だってわるくない?

なんて、挑発的な題名をつけてしまいましたが。


ぼくらは現在、一般に地動説の信奉者です。
でも、ほんとうに「地動」なのでしょうか?


何年か前の調査で、天動説を信じている小学生がけっこう多くの率を占め、理科教育の問題が云々されていました。


しかし、と思うのです。
天動説を採る方が自然なのではないでしょうか。
ぼくらは天が動いているのしか目で見ていないのですから。
専門家や宇宙飛行士でもない限り、ほとんどの人間は。
ガリレオの方が凄いんですよ、ほんとに。


ほとんどの人は、自分の目で地球が丸いことも観測していないし、論理的な積み重ねも類推もしていない。
ただ、現在の科学ではこういうことが観察されていて、実際にこうだから、地球は丸くて、惑星のひとつで、太陽の周囲を回っており、そのような系は宇宙の中にいくつもあるありふれたものだと。
そう聞いて、そう信じているだけ。
科学者がそう言うんだから間違いないんだろうと。


それって、地動説を信奉してガリレオを迫害した人々と、結局のところ同じ態度なんじゃないでしょうか。
天動説を信じようが地動説を信じようが、検証しようとしないのではどちらでも同じ。
現代の日本という環境の中で、いたずらに疑ってかかる必要はないと思いますが、本当にそうなのかどうか、自分で体験的にチェックするような態度は必要かもしれません。
どんなことでも、頭から疑いもしないというのは、やはり危険なことです。